私の好きな車たち〜VWヘブミューラー・カブリオレ&フィアット・ディーノ

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タイプ1随一の貴公子〜VWヘブミューラー・カブリオレ

photo by Jessica Merz

 

1949年にVWタイプ1の派生モデルとして誕生し、工場の焼失により4年間で僅か700台足らの生産で終わったヘブミューラー・カブリオレは、空冷ワーゲンファン垂涎の1台になっています。このヘブミューラーは、単に稀少価値という点だけが魅力なのではなく、そのデザインの美しさこそが最大の魅力のポイントと言えます。ボディのフロント部分こそ初期のタイプ1そのものですが、後ろ半分はヘブミューラー独特のデザインになっています。2シーター化に伴いテール部分が長くなっていますが、なだらかなカーブを描きながら下がっていくそのヒップラインは、とても魅力的です。幌を装着してクローズドにする事も出来ますが、やはりオープンの状態こそ本来のこの車のデザインの妙が感じられます。

個人的にも、このヘブミューラー・カブリオレは欲しいビンテージカーのひとつです。ただし、現存台数は100台にも満たないと言われるレアな車種ですので、価格が相応に張るのが問題です。ある個体に1,000万円を超えるプライスが付けられていましたが、概ねその程度の価格が標準であると思われます。これは、新車のポルシェ911に手が届こうかという値段ですから、もしお金があったとしてもさすがに購入は躊躇しそうです。

また、半世紀以上も昔の車なので、安全性の面で様々な問題があります。例えば、現代の車のようなウィンカーは備えておらず、セマフォー(腕木式方向指示器)での意志表示となります。又、一見テールランプに見えるのは単なるリフレクターで、ナンバー表示灯がテール/ストップランプを兼用しています。さすがに現在の路上でこの仕様のまま走るのは、危険が伴う事でしょう。その為、これは1950年代以前のベースモデルのユーザーにも共通する事ですが、ウィンカー、テールランプの用途として小さなランプを後付しているケースもあります。

そして、3速マニュアルトランスミッションは、全段ノンシンクロです。ギアチェンジの度にダブルクラッチを踏まなければならないので、運転はさぞや大変な事でしょう。やはり、ヘブミューラーは憧れの対象に留めておいた方が良いかもしれません。

 

フィアット史上最も美しい車〜フィアット・ディーノ

photo by allen watkin

 

フェラーリ製の2L/2.4L DOHC V6エンジンを搭載するディーノは、フィアット史上で最も美しい車と言っても過言ではありません。このフィアット・ディーノには、ピニンファリーナによるうねるような抑揚あるボディを持つスパイダーと、ベルトーネによる流れるような流麗なボディラインを持つクーペがありましたが、どちらも華麗な美しさを持つ事に変わりはありません。

個人的に特に好きなのが、クーペです。少年時代に初めて東京モーターに行った際、「外国車ガイドブック」を購入したのですが、そこに記載されていたディーノ・クーペの写真を見て、その美しさに目を奪われました。国産車にもジウジアーロデザインの117クーペという美しいボディを持つ車が存在したのですが、このディーノ・クーペの方が一層恰好良く感じられました。

そして、エンジンがあのフェラーリ製である事や、最高速度210kmというスペックにも心を惹かれました。当時の国産車で最高速度が200kmを超える物は少なく、スカイライン2000GT-Rとマツダ・コスモスポーツくらいのものでしたから、さり気ないクーペが当たり前のように200kmをオーバーする欧州車のレベルの高さが、羨ましく感じられました。残念ながら、このディーノは正規輸入されていなかった為、モーターショーで実車を見る事は出来ませんでしたが、子供心にも憧れの車となりました。もしこのディーノ・クーペを中古車で手に入れようとしても、日本国内には殆ど個体が存在しないようです。ある意味で、日本においてはフェラーリ版ディーノよりもレアな存在ですが、そこに又惹かれます。

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